ぼっちQ&A!~小川麻衣子作品感想ブログ~

『ひとりぼっちの地球侵略』や『魚の見る夢』等、漫画家の小川麻衣子先生の作品について感想を綴ったブログです。

君も明日からVIPへ行ける射撃Mii講座~初心者向け! シャゲミを触ってみよう!編~(大乱闘スマッシュブラザーズSP)

 こんにちは、さいむです。

射撃MiiスマブラSPのVIPマッチを目指す講座、初心者編です。

スマブラが下手で本当にどうしようもないけど、射撃Miiならもしかしたら……」という希望を持ちたい方はこちらからお読みください。「いや、基礎は分かってるし一通りの操作はできるからとっとと細かい立ち回りとかお願いします」という方は具体的な戦術編をお読みください。

※射撃Miiって何? という方はこちらからお読みください。

 

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・射撃Mii(以下シャゲミ)の操作感について。

まずは全体なキャラの操作感から話していきましょう。

①飛び道具を満載して戦うキャラ。

これは前回の導入・キャラ選択編でも話したとおりですね。構成は「3332」で行きますので、その辺りがピンと来ない方は前回をご覧ください。

②足が遅く、ジャンプも並程度。ただし……

シャゲミは足が遅いです。そのため、地上でチョコマカ動いて戦うのは不向きです。ジャンプも並程度なので、機動力は悪い方だと言えます。ただ、一部それを補うテクニックも存在するため、一概に鈍重とは言えない立ち回りも可能ではあります。3332の復帰ワザであるアームロケットも、そこそこ機敏な復帰を可能とするため、そこまで悲観はしなくともよいでしょう。

③接近戦は実は悪くはない。が、……。

シャゲミというと接近戦はてんでダメ、という印象を受けます。が、結論から言うと全くダメと言うことはありません。個々のワザには光るものがありますし、飛び道具と組み合わせながら扱えばかなりの火力を出すことも夢ではありません。ただ、先述した足の遅さに加え、どの通常ワザも単発なのでコンボキャラとは言い難いものがあります。近距離で戦い続けるには不向きなので、基本は一撃離脱が理想となります。

④バーストは、そのうちできる。

スマブラで勝つためにはバーストが必須。シャゲミも当然バーストを目指して戦うことになります。そのバーストですが、実は3332シャゲミ使いの多くはそれほど積極的にバーストを狙いにはいきません。というのも、3332シャゲミは復帰ワザ以外の全ての必殺ワザがバースト可能だからです。体感的には大体150%くらいからどの飛び道具でも当たり方が良ければバーストできます。ダメージ稼ぎからバーストまで全て飛び道具で行う以上、焦る必要がないのです。気づいたら相手がバーストしていた、みたいな状況が理想ですね。

ともあれスマッシュも大事。シャゲミのスマッシュはどれもそこそこの性能で扱いやすいです。困ったときはスマッシュも使ってガンガンバーストを狙っていいでしょう。投げは……まぁできなくてもVIPには行けると思います。はい。

 

では、初心者向けの戦術解説に移りましょう。ただしその前に、シャゲミ使いなら絶対覚えておきたい必須テクニックを一つ伝授しましょう!

・今夜絶対覚えたい必須テクニック「空前ブースト」!

シャゲミの機動力は低いと先ほど書きましたが、その機動力を補う方法が一つ存在します。それが前作のforから存在しているテクニック「空前ブースト」です。

やり方は簡単。後ろにジャンプし、左スティックを後ろに傾けたまま空中前攻撃をするだけです。シャゲミが普通の後ろジャンプでは絶対にあり得ない速度で、滑るように後ろへ移動すれば成功です!

シャゲミの空中前攻撃はシャゲミ前方に射程の短い飛び道具を撃つワザですが、この際シャゲミが反動で後ろに移動します。ここに後ろ向きの慣性を加えることで高速移動が可能になるのです。

後ろ向きでの移動となるため、基本的には離脱か奇襲に用いることになります。相手をバーストした後の無敵時間を凌ぐ、相手に浮かされた際に崖まで高速移動して逃げる、画面端まで吹っ飛ばされた際に使うことでジャンプやアームロケットを温存する、などが具体的な使用状況でしょうか。

慣れない人はまず二段ジャンプからの空前ブーストを試してみましょう。高く飛んだ分やりやすくなるはずです。コツを掴めば「一回目の大ジャンプ空前ブースト→着地前に二段ジャンプ空前ブースト」で、終点の端から端まで一気に移動できます(厳密には完璧にやると端を通り過ぎてそのまま落ちます。アームロケットで復帰しましょう)。復帰ワザを温存したままでここまで移動できると考えるとこのテクニックの凄まじさが分かるかと思います。アームロケットと組み合わせて右へ左へ逃げまくるだけで、バースト直後の相手の無敵時間はまず間違いなく消化しきれるはずです。早く覚えるに越したことはないので、サクッと覚えて対戦をこなしつつ慣れてしまいましょう!

 

・初心者向けシャゲミガイド! こうすれば今夜は勝てるぞ!

ではいよいよシャゲミの初心者向けの戦い方を伝授していきます! VIP近辺に行けず苦しんでいる方は、まずこれで世界戦闘力100万アップを目指していきましょう!

なお、初心者向けガイドなので、ここでは以下の行動は例外を除いて基本的に取り扱いません。

・地上強攻撃(Cスティックがスマッシュの人のため)

・コンボ(VIPまでなら単発の組み合わせで十分)

・投げ(実際できなくても私は行けてしまった)

・空中前、空中後攻撃(キャラクターの向きを把握するのが難しいと思うで)

ガードキャンセル行動(ガードキャンセル上スマッシュのみ例外とする)

・弱ミサイル(スティックの細かい操作難しくない?)

……正気か? と思う方もいらっしゃるかと思いますが、これらの行動が一切できなくてもVIPマッチに到達できてしまった人間がここにいますので、まぁ大丈夫だと思います。大丈夫でしょ。

なお、文字数短縮のため、本記事では以下の略称を用います。ご了承ください。

ミサイル→断りのない限り弾き入力横必殺ワザ(強ミサイル)。

グレ→通常必殺ワザ(グレネードランチャー

ボム→下必殺ワザ(グランドボム)

上B→上必殺ワザ(アームロケット。これだけ略称とか特に見かけなくてね……)

 

まずは開幕直後の行動です。初心者の方は、基本的には以下の二択でオーケー。

・その場でミサイル。

・後ろにジャンプしながらボムかミサイル。

 

ミサイルは真横にすっ飛ぶ必殺ワザなので、取りあえず一発撃っておくと相手に当たるかもしれません。それが通用しなさそうなキャラ(動きが速かったり同じく開幕に飛び道具を撃ちそうなキャラ)が相手の場合は、後ろにジャンプすることで飛び道具やDA(ダッシュ攻撃)を躱しつつ、更にボムを置いて相手の接近を阻害するかミサイルで牽制を狙ってみましょう。

 

その後はどうすればよいか? 簡単です。崖端から飛び道具を撃ちまくります。ミサイルグレボム、三種の飛び道具で相手を痛めつけてやりましょう!危なくなったらジャンプや回避、時には近接ワザも混ぜつつ反対の崖端まで逃げればOK!上手くいけば、それだけで相手はバーストしています!

とは言えそのためには、飛び道具の撃ち方使い分け方を覚えることが大事です。ここでミサイルグレボム、三種の神器の使い方を簡単に解説しましょう!

 

・射撃戦の三種の神器

・ミサイル(対象:遠距離)

横Bをはじき入力することで発射されるのが、強ミサイルです。はじき入力と聞くと難しい入力が必要そうに思えますが、左スティックを勢いよく傾けてBボタンを押せば普通にでます。というかスティックの傾け方を弱めて弱ミサイルを撃つ方が難しいです。なので初心者用の本記事では弱ミサイルは取り扱いません(まぁVIPまでは無くてもいけるいける……多分)。

この強ミサイル、一発当たるだけで結構なダメージを奪えるだけでなく、150%程度溜まっている相手ならバーストが狙え、更に連射も効きます。サムスのように強ミサイルを一度撃ったら画面から消えるまで再度撃つことができない……なんてこともありません。

相手が遠距離で様子見しているようなら、まずはこれを撃ってみましょう。距離を詰めずにその場でジャンプやシールドをするようなら連射して追い詰めればOK、近づいてきたら他の飛び道具に切り換えればいいのです。簡単でしょう?

ただし、それなりに隙もあるワザなので、発射前にダッシュして殴られたり、前ジャンプで飛び越えられると結構危なかったりします。相手との距離を見て、危ないようなら他の飛び道具から撃つといいでしょう。

また、終点で撃つと分かりますが、ステージの端っこから撃つと対岸にギリギリ届きません。ミサイルを撃つときは射程距離に注意しましょう。当たらない距離から撃っても意味がありませんからね。

飛び道具を撃ち返してきたり、反射してくる相手にも要注意です。これらの対策としてはジャンプがオススメ。上手く相手の動きを観察すれば敵の飛び道具を躱して自分のミサイルだけを当てることも可能ですし、反射されたミサイルも飛んでしまえば避けられます。だからこそ、こちらが飛んで避けきれない距離での相手の飛び道具や反射には最大限の注意を払いましょう。そういう距離ではミサイルは厳禁です。

・グレネード(対象:中距離、空対空)

 Bボタンをそのまま入力すればグレネード(以下グレ)が山なりに発射されます。発射されるまでに時間がかかっていますが意外にも発射後の後隙は短めで、全体的な隙の大きさはボムとそう変わりありません。

で、これ何に使うの?と思う人は多いと思います。前に飛び道具を飛ばすならミサイルで良いし、飛距離も短いし……と、ガンナーチャージにしていた人もいるはずです。

ですが、使いどころが分かってくれば中々味のある飛び道具としてダメージ稼ぎからバーストまで役立ってくれます。

ミサイルよりも射程が短いため、基本は近づこうとする相手の足止めを想定して中距離に先撃ちします。また、上から攻めてくる相手の迎撃にも使えます。上から近づいてくる相手には距離を取ってグレのジャンプ撃ちを試してみましょう。相手が嫌がって距離を取ってくれればミサイルが撃ちやすくなります。

グレは地上よりもジャンプ撃ちする頻度を高めた方がいいです。ジャンプ撃ちをする利点は大きく五つあります。以下に紹介していきましょう。

①発射されるまでの隙をジャンプでカバーできること。

②ジャンプしつつ前後に慣性をつけることでグレの弾道をある程度相手に合わせやすくなること(振り向きジャンプになって後ろに撃たないよう気をつけましょう!)。

③山なりの軌道にジャンプの高度を付け足すことで、上から攻める相手への迎撃手段になること。

④落着するまでの時間が延びることで実質的な射程距離が増し、更に空中に長く残ることで相手を混乱させ、上手くいけば他の飛び道具と挟み撃ちにすることもできること。

⑤飛び道具戦になったとき、相手の飛び道具をジャンプで躱しつつ一方的にグレを当てる展開を作れること。

VIP近辺ではざっとこんなものでしょうか。細かいテクニックがどうしても多いワザですが、一つひとつものにするごとに確実に強くなっていくので、色々な状況下でグレを撃ってみましょう!

逆に地上撃ちを繰り返しても同じ場所に同じ軌道で飛んでいくだけなので簡単に避けられてしまいます。単発撃ちならともかく、限定的な条件以外でのグレの地上連射は禁物です。

グレはジャンプ撃ちを繰り返して相手を惑わせることもできますが、基本は他の飛び道具や近接ワザと組み合わせます。ミサイルを撃った直後にジャンプする撃ちすることで相手を混乱させたり、相手がグレから二段ジャンプで逃げたところを近接ワザで叩いたりします。画面に長く残ることを活かして相手の動きを制限し、追い詰めていきましょう!

また、有名なグレの崖撃ちも強力です。相手を吹っ飛ばした後、崖端で爆破するようにグレを連射すると、安全な位置から相手の復帰を妨害できます。感覚としては、戦場の左右台の内側先端当たりの位置から発射すると崖当たりをコロコロと転がってくれます。グレは落着してから爆発するまで時間があるため、多少発射位置がずれても結局転がって崖端で爆発してくれます。勿論上がれないわけではありませんし、闇雲に連射するだけが最適解ではないのですが、この当たりは戦術編で解説するのでまずはグレネードを崖端で爆発させる感覚を掴みましょう!

上手くいけば150%くらいからバーストも狙えるワザです。癖のあるワザですが、じっくり慣れていきましょう!

・ボム(近~中距離、空対地)

下Bを入力すると、ボムがコロコロと短距離を転がった後、爆発します。ボムは次のボムを入力するか時間経過で爆発します。

このワザは、シャゲミにおいて極めて重要なワザです。何なら国内のシャゲミプレイヤーにおいては、「ボムを制するものがシャゲミを制する」という共通認識があると言っても過言ではありません。 使いこなせるように色々試してみましょう。 

ボムの用途は本来多岐に渡りますが、VIP到達までを想定した場合、基本は射撃戦における近距離ワザ、並びにジャンプ撃ちしての近~中距離空対地攻撃として機能します。

まず最初に認識して欲しいのは、ボムの射程距離(地上ないしジャンプ撃ちに際してボムが移動する距離)より相手が内側に入った、あるいは飛び道具の妨害無しに入ることが確定した瞬間から、シャゲミは近接ワザでの抵抗を試みなければならないということです。謂わばこのワザはシャゲミの絶対防衛ラインであり、このワザを使うということはシャゲミが相手の近接ワザギリギリでの攻防を始めたことを意味します。

とは言え、このワザの使用頻度はかなり高いのであまり怖がらないでください。結局大体のキャラは近接戦闘のために突っ込んできますから、必然的にボムを使う機会は多いです。時にはボムすら撃てず即近接迎撃、というケースもあるので、まずは使い所を把握していきましょう。

ボムは発射した瞬間から斜め下方向に鋭く落下し、高高度から撃つほど落着時にバウンドして遠くまで転がります。地上撃ちの使い所は限定的で、基本はミサイル等を撃つ前後に先撃ちすることで相手の接近を食い止めます。慣れた相手はボムの内側までジャンプして真上から攻めてくるのですが、そうでない相手は接近を諦めて距離を取るので再びグレやミサイルの有効距離から攻められます。

ジャンプ撃ちは相手の斜め上からバウンドして降ってくるので、近距離の相手にとっては非常に避けづらい攻撃となります。イメージとしては射程の短いマリオのファイアボール、のようなものと考えるといいと思います。ボムは自分から攻めに使う場合、ほぼジャンプ撃ちが基本となるので、色々なタイミングで撃って軌道の変化を確かめてみましょう。

ボムが当たると相手は上方向に吹っ飛びます。その隙を活かして距離を取り、再び射撃戦を展開するのがVIP近辺では有効でしょう。150~200%程度でバーストもできるので、マリオのようにジャンプ撃ちを繰り返して相手を嫌がらせましょう!

さて、実はボムに関しては極めて有用な動画資料が実は存在します。それがこちらのYoutube動画一覧。

 

シャゲミプレイヤーにとっては知る人ぞ知る伝説的プレイヤー、坂田ぎんとき氏のシャゲミプレイ動画です。このシャゲミの構成は3332ではないものの、ボムの撃ち方は大変参考になるので是非真似してみましょう。

※なお、この構成の方が実は強いのでは? と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、ぎんとき氏の構成(2132)は強豪プレイヤーに使い手が複数名いる一方で、「何故強いのか?」を言語化するのが非常に難しい、今現在も謎に包まれた構成になっています。最近の研究で明らかになった主観的な傾向として「スマブラの基礎技術が高いプレイヤー」ほど3332が肌に合わず2132がしっくり来るというものがあるので、その点において初心者にはあまりオススメできません。3332も最近はタミスマアマチュア杯等でそこそこの実績は残しているので、構成として劣ったものではないというのが現状の研究成果ではあります。個人的にはVIPまでであれば3332をオススメしますが、他キャラでVIP中堅~上位に到達できるレベルの方であれば、2132も一考の余地があると思います。ただし、私は解説は全く出来ないのでご了承ください(現状では多分まだ誰も上手くは解説できないと思います)。

 

最後になりますが、実はボムは一定種類の飛び道具を受け止めることができます。特にサムスやルカリオ、フィットレ等のチャージショット系の飛び道具には有効なので、彼らと射撃戦になったときはボムを自分の前に置いてから射撃戦に挑むとチャージショットに当たらずに済みますので試してみてください。

 

さて、ここまで三種の神器を解説してきましたが、ここまで読んでも上手くいかない、当てられない! という方がいると思います。そんな方のために、一気に飛び道具が当てやすくなるコツを一つ伝授しましょう!

それはズバリ、「相手にジャンプを強要させ、着地を狙う」ことです。シャゲミが飛び道具を撃つと、基本的に相手はジャンプします。地上でシールドを貼って近づく相手もいるでしょうが、それが難しい場合は大体ジャンプして迫ってきます(実はシャゲミ相手はシールド貼りっぱなしにできない事情が色々あるからなのですが、そこは戦術編で)。スマブラはどんなキャラでも着地の瞬間には隙が生まれるので、そこに飛び道具を先撃ちすることでダメージを奪うのです。

ただしこのとき、一発の飛び道具だけで相手の着地をピンポイントに狙ってはいけません。複数の飛び道具を使い分け、相手を追い詰めます。

例えば、ボムやグレは落着してから爆発までに時間があります。これを相手のジャンプの着地点に置くだけで、相手は二段ジャンプや緊急回避等を使わなければならなくなります。そうして回避手段を失って相手が得た別の着地点にミサイルやグレ、相手が近くに着地するならDAや横スマッシュ、上スマッシュなどでダメージを与えていくのです。

勿論飛び道具を当てるポイントはこれだけに留まりませんが、こうした着地に飛び道具を当てる方法を増やせば増やすほど、シャゲミはVIPに近づきやすくなります。単発の飛び道具に頼っては実現できないテクニックなので、色んな撃ち方を組み合わせて、相手を追い詰めていきましょう!

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分かりやすい紹介記事はこちらから!

対近距離~今日VIP近辺で勝ちたいズボラなワザ集~

さて、以上の飛び道具を使っても、試合の中で近接戦闘をしなければならない状況は必ず一回以上訪れます(というか、3332にはは最初の近接戦闘を飛び道具牽制も含めてなんとかいなして、%が溜まった相手の仕切り直しを飛び道具で潰す、という戦略ルートも存在します)。その辺りをどう切り抜ければいいのか、限られたワザで解説していきましょう。

まず基本ですが、逃げます。

回避でもジャンプでも何でも使って逃げます。それに尽きます。早い話、後ろに下がったり回り込んで距離さえ取れればまた射撃戦が再開できるのですからそうするに決まってます。

逃げ方としては上述した回避やジャンプ以外にも、上必殺ワザのアームロケットや空前ブーストを使う方法もあります。特に空前ブーストは二段ジャンプで反対の崖端まで逃げられるため、上位のシャゲミプレイヤーは良く実践しています。慣れない内は空後が出てピンチになりがちですが、非常に便利なので是非使ってみてください。

勿論近接戦闘をしかける手段は必要です。ですが、それに固執する余り、近距離での戦いに付き合わない、という大前提を見失ってはいけません。それを念頭に置いた上で、以降の近接防衛手段を見ていってください。

①上スマ(ガードキャンセル含む)

ここまで私の経験に沿って、VIP近辺ではガーキャン行動なくても行けるだろうという前提で話を進めてきましたが、一つだけ紹介しておこうと思います。それが上スマッシュです。

基本的にはサムスのそれと同じワザで、前から後ろへと右腕から爆炎を連続的に発します。これをシールド中を入力しようというわけです。Cスティックがスマッシュならシールド中にCスティックを上に傾けるだけですぐ出るはずです。

このワザの何がそんなに強いのかという話ですが、攻撃範囲が左右にかなり広いんですよね。相手が斜め上からの空中攻撃やDAをしてきた際の後隙を非常に狩りやすく、%によってはそのままバーストすることもできます。

私も以前はこれに頼って敵が突っ込んできたらシールド貼りっぱなし→すぐガーキャン上スマしていました。

勿論そこまで発生が速いワザではないので対応されるともろいですが、それでもVIP近辺なら十分通用します。密着した距離での防衛手段は、まずはこの上スマから練習してみましょう。

②横スマッシュ、下スマッシュ

今回は強攻撃を使わないので、次は他のスマッシュ2種の解説になります。

横スマッシュは長大なリーチと圧倒的な持続判定を誇るワザです。その派手さ故にとにかく横スマをぶっ放す人が初心者には多いです。が、このワザは全体的に隙が大きく、外したりガードされるとその分反撃を受けるリスクが非常に高いです。あまり乱発してよいワザではありません。

ただし使い所は十分にあります。それが先ほど紹介した射撃miiの飛び道具のコツ、「相手の着地を狙う」です。大抵のキャラは着地前に空中攻撃をするなどして自らの着地を守ろうとしますが、射撃miiなら相手の迂闊な着地にこのワザをたたき込むことができます。持続が長いので多少のタイミングのズレもカバーできます。

基本は射撃戦で相手が回避及びジャンプを消費した状態で着地するところを狙います。相手が自分に攻撃できない距離に落ちてきたらそのまま狙い、こちらに空中攻撃を当てるべく近づいて着地するようなら後ろに下がって間合いを取ってから撃ちましょう。崖端で後ろに下がれない、移動が間に合わないと言った場合はガーキャン上スマの方が無難です。

下スマッシュはワザの発生がそこそこ早く、吹っ飛ばしも優秀です。VIP近辺での乱戦では上スマ横スマほどの出番は(個人的な体感上)ありませんが、咄嗟に出せるバーストワザとして覚えておくといいと思います。

③DA(ダッシュアタック)

ダッシュしながら通常攻撃ボタンを押すとDAが出ます(ダッシュ中ならCステッィクでも出るが入力ミスに注意)。前方へ滑るように加速しながら殴りつけるワザで、意外によく加速し判定も持続します。おまけにバースト性能もそこそこという割と便利なワザです。

VIP近辺での使い所は二つ。横スマ同様相手の着地を狙うか、飛び道具の発生前にDAやダッシュ投げを通そうとする相手へ先撃ちしてカウンターをかますかです。

着地を狙う場合、横スマよりも発生が早いため咄嗟に相手の着地を咎める際に重宝します。ただし横スマと違い突っ込んでいくため、着地際の相手の空中攻撃で反撃を受けないよう注意も必要です。

相手の接近へのカウンターとして使う場合、相手の動きをよく見て判断する必要があります。動きの早いキャラがミサイルやグレ、ボムの発生前にダッシュで近づいて攻撃をしかけるような素振りが目立つ場合、中距離(グレの間合い)からいきなり出してみましょう。先に出しておけば、先ほどまでのこちらの位置にDAやダッシュ投げをしようとした相手を先に攻撃できます。なんだかんだシャゲミの飛び道具は発射前の隙を襲われやすいので、DAによるカウンターを意識しておくとその後の射撃戦も楽になるはずです。

④空中ニュートラル攻撃(空N)、空中上攻撃(空上)

空中にいる状態で通常攻撃ボタンを押すと空Nが出ます。腕をぐるりと一回転させるだけでのワザですが、その地味な見た目に反してとても便利なワザです。ワザの判定がそこそこ強くちゃんと当たれば敵の空中攻撃にも勝てる上、一回転するので上下左右どこからの攻撃にも対処できます。相手がジャンプを繰り返しながら纏わり付いてきたときは、取りあえずジャンプして空Nを出すと追い払いやすいので、空中攻撃の入門として使ってみましょう。

空上は真上に向かって横スマッシュのような判定と持続の長い攻撃を繰り出します。これが中々強く、上空に高く飛んで逃げた敵を攻撃することができます。バースト能力もしっかり備わっていて、ボムなどで上に打ち上げた後に上手く当てることが出来れば100%前後からのバーストも夢ではありません。そうで無くても真上から攻める敵を迎え撃つにはうってつけのワザです。空中でCスティックを上に傾ければ出る技なので、射撃戦を嫌がって真上に飛んだ相手に使ってみましょう。

ちなみに判定がシャゲミ自身の体にも残っているので、火線から敵がずれても自分の体をなすりつけるようにすると当たることがあります。覚えておくと良いでしょう。持続が長いので横方向に少しずらせますが、基本的に垂直にしか攻撃判定がないことには要注意です。

・吹っ飛ばされた際の防御・復帰手段

シャゲミの弱いところの一つとして挙げられるのが、吹っ飛ばされた際の抵抗手段の少なさです。発生の早い空中ワザがないのでお手玉されやすく、復帰ワザも攻撃判定をまとった比較的安全なワザというものがありません。どうすれば吹っ飛ばされた際追加のコンボを免れ、また上手く復帰できるのでしょうか。ここでは浮かされた際の防御・崖に復帰する際の防御方法についてそれぞれ解説します。

浮かされ・吹っ飛ばされた際の基本技術①:ボム置き

空中に飛ばされた際、相手が地上ないし自分から遠いところにいるようなら、ボムを空中で撃ちます。ボムはそのまま斜め下に落下するため、その軌道に重なるように自分も落ちるだけで相手は攻めにくくなります。勿論ボムを上手く凌いで突っ込んでくる相手もいるので、ボムを撃ったままでのんびり着地はしないように気をつけましょう。

浮かされ・吹っ飛ばされた際の基本技術②:空前ブースト

まず、上に飛ばされた際に役立つのがそのまま崖に捕まることです。着地隙を崖に捕まることで誤魔化すことが出来ます。で、そのために役立つのが空前ブーストなのです。吹っ飛ばされたら自分の向いている方向に気をつけて空前ブーストを行い、崖の方向にすっ飛べばいいのです。飛びすぎて崖を通り過ぎた場合でも、アームロケットで崖に戻れます。

浮かされ・吹っ飛ばされた際の基本戦術③:空N

発生が早いワザではないのでコンボやお手玉の際にはあまり役立ちませんが、それでも空Nの堅い判定は敵の攻撃を凌ぐのに悪い手ではありません。腕を一回転させる都合上着地際に出しても真下の相手に当てやすいので、上述した①②の後で相手に抵抗することもできます。ただし何度も言うようですが、咄嗟の危機を凌げるワザではないので緊急回避で逃げることも忘れないでください。

 

 ・崖に復帰する際のコツ

 次に、横スマなどで画面端まで吹っ飛ばされた際の抵抗手段を見ていきましょう。こちらも頻繁に用いられるテクニックは二つほどです。吹っ飛ばされた際に自分が崖側を向いているか画面端側を向いているかでやることが分かれるので、意識しておくと良いでしょう。

……が、その前に、復帰ワザであるアームロケットに触れておきましょう。アームロケットは攻撃判定のない復帰ワザで、入力すると腕から炎をロケットのように噴射してシャゲミが高速で飛びます。そこそこの距離を飛ぶ上、入力中にスティックで上下左右へ曲がることもできるので崖の上からでも下からでも自由に復帰できます。以外に着地した際の隙も短めなので、崖を通り越して地面に着地しても敵の攻撃にシールドや回避が間に合うこともあります。勿論攻撃判定がないので移動中を狙われると大変もろいですが、そこさえフォローできれば大変便利なワザです。

では、そのアームロケットの無防備な復帰をカバーするテクニックを見ていきましょう。

①自分が崖側を向いた状態で復帰する場合:飛び道具で逆に崖際を攻める!

やることはタイトルに書いたとおりです。相手が復帰しようと崖際でのんびり立っているところに、逆に飛び道具を撃ちまくるのです。相手は勿論シールドやジャンプで凌ぐでしょうが、その隙に崖に捕まれば少なくとも復帰そのものを妨害されることはなくなります。以下に各飛び道具の撃ち方を書いていきましょう。

・ミサイル

実は一番注意が必要な飛び道具で、強ミサイルを復帰時に使用することは余りありません。上から斜め下に復帰するシャゲミ自身の軌道に対し、ミサイルの横一直線の軌道では相手の復帰阻止を妨害しにくい、ということが第一に挙げられます。第二に、このミサイルというワザ、出してしまうとシャゲミの空中での横方向の慣性が失われてしまいます。復帰する際の生命線とも言える横方向の移動距離を稼げなくなってしまうのです。なので、慣れないうちはミサイルは基本封印しましょう。使うのであればジャンプが残っている状況で、弱ミサイルを一発撃ってから二回目のジャンプで横の慣性を復活させることぐらいでしょうか。これはこれで便利なテクニックですが、本記事では弱ミサイルは使わない方向で行くので、まぁ……基本は想定しません。それよりも次の二つの方がVIP近辺では余程大事です。

 ・グレ

三種の飛び道具の中では最も復帰時に使うことが多く、自分が崖際よりも横に遠い位置へ吹っ飛ばされた際に使います。斜め下に放物線を描く軌道を活かし、崖際に転がるようにグレを撃ち、直後にアームロケットで崖に捕まるだけです。これだけで相手は復帰阻止が大変しにくくなります。高度が合わない場合は二段ジャンプで位置を調整してから撃つと良いでしょう。咎められにくい、シャゲミの基本的な復帰方法の一つです。

・ボム

ボムはグレと違って垂直に落下するため、崖際のほぼ真上に近いところから崖に捕まる際に用います。感覚としては先述した浮かされた際のボムに近い撃ち方で、これを相手がシールドで凌いでいる際に崖に捕まる部分はグレと同じです。ただしボムの有効射程の都合上、アームロケット無しでも捕まれる状況でボムを使うことが多いので、ボムを置いても相手の復帰阻止を咎めきれないようなら、裏をかいてアームロケットでそのまま中央へ飛ぶという手もあります。覚えておいて損はないでしょう。

②自分が画面端側を向いた状態で復帰する場合:空前ブーストで高速移動!

①の方法には一つの弱点があります。それは、自分が崖に背を向けた状態で吹っ飛ぶと、初心者にはグレが撃ちにくいということです。空中で姿勢を変えるためにはミサイルかボム、あるいは反転NBでグレを振り向き撃ちするなどの方法がありますが、 画面端に飛ばされるとボムでは崖端に届かず、ミサイルでは横の慣性が失われ、反転NBはそもそも入力が大変です。そこで思い出して欲しいのが空前ブーストの存在です。自分が背を向けている方向に移動するこのテクニックなら、相手の復帰は妨害しにくくとも高速移動で簡単にアームロケットの復帰圏内まで移動できます。ただし崖より上の位置でこれを行うと、相手に取っては斜め上からシャゲミが後ろを向いた状態で落ちてくるため、空中攻撃の良い的になってしまいます。空前ブーストを使うのであれば、崖下に潜り込んでからアームロケットで復帰すると良いでしょう。

この他にも崖の真下で二段ジャンプ空上を撃ち、崖下で待っている相手を奇襲してから復帰する方法なんてのもありますが、まずは初心者でも実践しやすいこの二つの方法で復帰してみてください。

ちなみにシャゲミの崖上がりですが、こちらは正直弱いです。そこまで安定と言える復帰方法がなく、強いて言うならジャンプ上がりと共にボムを撃つと地上の相手に攻撃しやすいくらいのものです。その場、ジャンプ、回避、攻撃上がりを上手く使い分けて読み合いに勝つしかないのでそこは頑張りましょう。 

 

さて、ここまででVIP近辺を目指す初心者向けシャゲミ解説は終了です。正直切り捨てる部分が多すぎて不安に思う方が多いと思いますが、その辺りを補う実践的なテクニックは実践編で解説するのでしばらくお待ちください。

それに、いきなりスマブラの基礎の全てを身につけるのも難しいことです。まずはできることを少しずつ増やしていって、その中で勝てる方法を見つけ出していきましょう。

ではでは。

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