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ぼっちQ&A!~ひとりぼっちの地球侵略感想ブログ~

月刊少年サンデー『ゲッサン』にて好評連載中の漫画『ひとりぼっちの地球侵略』について、徒然なるままに感想を書いていくブログです。

【寄稿記事】どったんばったん地球侵略の日常へようこそ!(筆者:野々山天希さん)

寄稿記事 ひとりぼっちの地球侵略

※これは寄稿記事です。筆者は野々山天希さん(@nametemporary)です。

 

この春、
高校に入学する広瀬岬一の前に現れた
”ひどい変わり者”の2年生・大鳥希
「一緒にこの地球を侵略しましょう」
彼女のこの一言が、岬一の運命を
大きく変えていく――
(1巻裏表紙より)

 

『ひとりぼっちの地球侵略』ってどんな漫画と聞かれたら、私は「とても面白いよ」って言った後に、「どったんばったん地球侵略の日常」と答えるかもしれない。実際に漫画を読まれた方なら、ちょっと詐欺だよねと苦笑するんじゃないかと不安になるけれど。


でも、ページをめくればどったんばったんしているのだ。10ページを過ぎたところで現れる仮面の少女、大鳥希が「お前の命を、もらいにきた」と主人公広瀬岬一君を追いかけ、岬一は大鳥先輩から逃げるという鬼ごっこが始まる。事なきを得た岬一、家に宇宙人が襲ってきて大鳥希と共同戦線を張ることを決めるまでが第1話(といっても岬一に戦う力はいないので大鳥先輩が一人で戦う)。

宇宙人を退けた岬一は日常に戻ることになるが、仲間になった大鳥先輩はひどい変わり者で有名で、庭の植木を猫の形に剪定し(しかもあと1割で完成のところで投げ出す)、鼻眼鏡で主人公の前に現れたと思ったら教師から窓を飛び出して逃げ出しつつ岬一の昼ご飯を食い逃げしたり、にぎやかな日常が描かれる。かと思ったら、また宇宙人が現れて、その戦闘で大鳥先輩が傷ついたところを岬一が助けて……とあわただしい、どったんばったんな1巻だ。2巻も動物園で宇宙人と戦って大立ち回りをして観覧車を蹴り倒し、3巻でも体育館のステージの上でこれまた派手な大立ち回りで戦う。

戦闘シーンの派手さもさることながら、日常のにぎやかさも際立っている。内容は省くけれども、ここがとにかく楽しい。表紙から伺われるよりも数段かわいらしい絵柄に、キャラクターが愛らしくコロコロ表情を変えていく。岬一はまるで反抗期のようにふてぶてしい表情を見せるけれども、根はとても素直で大鳥先輩を懸命に励ましたりする。大鳥先輩は喜怒哀楽豊かで、岬一に対して明るく笑い、時に落ち込んでぼろぼろ泣いて、敵には恐ろしく冷たい表情を見せて。


小難しく書いてしまったけれども、ひとまず1巻、できれば3巻まで読んでみよう。あの可愛らしい絵柄、キャラクター描写の魅力を伝えることは筆者の手に余る。1巻は物語の導入として印象的な展開と、凝ったコマ割からの圧倒的な表現力、そして岬一と大鳥先輩の関係の変化にぐっとくるものがあるだろう。2巻では動物園で大鳥先輩の恐ろしい一面と可愛らしいものが好きな可愛らしい一面と魅力がありありと伝わってくる。
そして私が勧めたいのが特に3巻。新キャラに出会って3ページで刺される岬一はどうでもいいのだが(そしてその新キャラも冷酷そうに見えて胸が小さいのを気にしたり可愛らしい一面がいっぱいある)、大鳥先輩がとにかく良い。自分の感情を持て余して岬一を思いっきり振り回し(でもかわいい!)、「広瀬君のばかー!!」と言いながら飛び去るところままるでラブコメのような愉快さで、その後もキャラ崩壊をして妙に明るくなりながら文化祭に取り組むのに笑ってしまう。そして極めつけが、その後の文化祭のステージ。ここの戦闘シーンは、少年漫画のバトルシーンとしても派手さがある一方で、不思議でシュールで可愛らしく、それでいて岬一と大鳥先輩の絆が見えて、読んでいるこっちも拍手を送りたくなるような見事の舞台となっている。
これ以上の言葉は野暮だろう。とにかく、この漫画は可愛らしい絵柄圧倒的な表現力、そして日常非日常の戦闘とどったんばったんのにぎやかさ。1巻を読めばその魅力は十分に伝わると筆者は信じている。もちろん魅力(あるいは欠点)は他にもいっぱいある、それは他の参加者の記事を読んで欲しい。Web上では1話が無料で公開されているので、まずはぜひこれを読んで欲しいというところで、百聞は一見にしかず、ここで筆者は退散したい。

以下のリンクから、第1話を読むことが出来る。

sokuyomi.jp