ぼっち侵略のネクロニカ ~Eパート~
NC「戦闘が終わった後も、工場は依然として稼働し続けている。ゾンビの作業員たちも流れ弾が当たるのも気に留めずに働いているようだ。未完成のゴライアズもまだ残っている。もっとも、これ以上君たちに襲いかかってきそうなアンデッドは見当たらないし、放っておいても襲われる心配はないだろう。君たちはこれからどうする?」
アイラ「どうするかって言ったら、まずは対話判定よ。私は記憶のカケラの上限で参加できないけど」
ナギ「まめですね~アイラさん」
アイラ「あんただって狂気点余裕ないんだからやっておいた方がいいでしょう」
NC「許可しよう。誰に対して行う?」
ナギ「俺はコウイチと!」
ノゾミ「私もー!」
コウイチ「なんでみんなぼくなんだよ!」
アイラ「あんたとなら修正が入るからに決まってるじゃない。流石にみんな学習したわよ」
コウイチ「な、なるほど……じゃあぼくはノゾミとで……」
NC「では始めてくれ」
アイラ「何とか敵は倒したようね……」
ナギ「アイラ、本当に超能力が使えたんだな……びっくりしたぜ……」
アイラ「使ったのは私じゃなくてこっちの頭の方だけどね。もう寝ちゃったみたいだし」
ナギ「そうかー……とにかくありがとうな!助かったぜ!」
アイラ「コラ、髪に触るな!」
コウイチ「工場、どうしようか……まだ動いているみたいだけど……ノゾミはどう思う?」
ノゾミ「うーん。いいんじゃない?別に……悪さもしないようだし……」
ナギ「いや、これを残しておくのは不味いんじゃないか?この後もゴライアズが生産されていくとして、それが外に出たらロクなことにならないだろう」
アイラ「そうね……コウイチはどう考える?」
コウイチ「え?うーん……どうしよう」
NC「あぁ、工場を壊すことはできるぞ。ゴライアズがこれ以上作られないようにすることも可能だ」
ノゾミ「そうなの?」
アイラ「NCからアドバイスが来たってことは、これ壊した方がいいんじゃない?」
コウイチ「ノゾミ、どうする?」
ノゾミ「どちらでも構わないけど……私はコウイチくんの判断に従うわ」
ナギ「俺は壊す方に賛成だぜ、コウイチ」
コウイチ「…………。よし、壊そう!」
アイラ「決まりね。それじゃあ取り掛かろうかしら」
NC「そんなところかな。じゃあサイコロを振ってくれ」
対話判定
コウイチ→ノゾミ 10+1、大成功2→1
ナギ→コウイチ 5+1、成功 友情3→2
ノゾミ→コウイチ 8+1、成功 独占3→2
アイラ「何よー私だけ失敗?」
コウイチ「大成功かー……でも恋心よりもいいものが見つからないし、変えないでいいか」
NC「では、君たちは工場を破壊する、ということでいいんだね」
ナギ「あぁ」
NC「君たちは工場を破壊するにあたって、ゾンビの作業員や未完成のゴライアズも破壊しなければならなかった。彼らは何の抵抗もせずただただ壊されていく。君たちはその様子に罪悪感を覚えずにはいられないだろう」
ノゾミ「あれ、これってもしかして」
NC「そう、全員狂気度判定だ」
ナギ「しまったー!」
アイラ「引っかけだったってことー!?まんまと騙されたわ……」
NC「別にそんなつもりはなかったんだけどな……」
狂気判定
アイラ→4失敗、コウイチへの嫌悪2→3
コウイチ→8成功
ナギ→4失敗コウイチへの友情2→3
ノゾミ→8成功
アイラ「さっきの対話判定に参加していないってのにこの仕打ちはきついわね……」
ナギ「俺たちの中で唯一記憶のカケラ新しくゲットできてませんもんね」
アイラ「このままだとカルマも達成できないわ……まずい……」
NC「さて、この次はどう行動する?」
コウイチ「え、この後どう行動したらいいんでしょうか?」
ノゾミ「外に出たらいいんじゃない?ここって地下なんでしょう?」
アイラ「そうしたいけど、私たち出口をまだ見つけてないのよね……」
NC「では、君たちは工場の奥に出口へと続く階段があるのを見つけることができた。ここから地上へと脱出できるはずだ」
ナギ「うわ、ご都合主義!」
アイラ「いいんじゃない?エンドパートなんだし、ちゃちゃっと外に出ちゃいましょうよ」
コウイチ「まぁ……そうしますか」
NC「では、君たちは階段を昇り、地上へと出ることができた」
ナギ「やったぁー!今度こそゴール!」
NC「そこは荒野だった。振り返ると岩山に寄り添うように工場は建っている。大地は荒れ果てて少しの植物も生えず、空はどんよりと曇り、鉛色に染まっている。地平線も濁った霧に包まれて見通すことができない。生命の存在を感じさせない大地を、血のように赤い夕焼けがゆっくり包み込んでいく。君たちが初めて見る地上の景色としては、それはあまりにもショッキングなものだった」
アイラ「うっそでしょー……」
NC「さ、全員、最後の狂気度判定をしよう!」
ナギ「いーやーだー!」
狂気判定
アイラ→5失敗、ノゾミへの信頼2→3
コウイチ→1大失敗ノゾミへの恋心1→2,はらわた損傷
ナギ→9成功
ノゾミ→6成功
アイラ「うわ、あんた何大失敗してるのよ!」
コウイチ「やってしまった~……」
ナギ「最後の最後でドジ踏んだな……」
NC「この景色について最後の対話判定を行ってもいいよ」
アイラ「するわよ、させてもらうわよ!」
NC「では、どうぞ」
アイラ「ここが……地上?」
ノゾミ「こんなことになってたなんて……」
ナギ「誰もいないのか……何も……」
コウイチ「何かこう、手がかりみたいなものはないのかな」
NC「では、君たちは工場の出口からまっすぐ伸びている幾つかの足跡を見つけることができるね」
アイラ「あ、見て、この足跡!」
コウイチ「何処に続いてるんだろう……」
ノゾミ「これは……もしかしたら、私が工場長で手に入れた写真に写ってた海岸が、この先にあるのかもしれないわ」
ナギ「あるいは、もっと違う場所かもな。例えば、この工場で作られた兵器が向かった戦場かもしれない……どうする……?」
アイラ「……私は、この足跡を追ってみたいわね。この先に何があるのか確かめれば、私たちが何者なのか分かるかもしれない。どこから来たのかも、ね……」
コウイチ「そうですね……ぼくも、行きたいです」
ノゾミ「私も」
ナギ「……そうだな。どの道、これ以外に俺たちが手がかりにできるものはないんだ。辿り着く場所がどこであれ、確かめてやるさ!」
アイラ「……で、これって歩いてっちゃっていいのかしら?」
NC「その前に、対話判定の対象を教えてもらうのを忘れてた」
アイラ&ノゾミ&ナギ「コウイチで」
コウイチ「……アイラさんにします……」
NC「分かった。あとアイラはまだ記憶のカケラをゲットしていなかったな。今のロールプレイの内容も考慮して……そうだね、「故郷」(35)の記憶のカケラを手に入れたことにしよう!」
アイラ「本当!?やったわ!」
ナギ「良かったっすね。これで全員がカルマ達成ですよ!」
NC「じゃあ、対話判定のダイスロールをしてくれ」
対話判定
アイラ→コウイチ 2+1、失敗 記憶のカケラ「故郷(35)」獲得
コウイチ→アイラ 5+1、成功 3→2
ナギ→コウイチ 10+1、大成功 3→2 変更なし。
ノゾミ→コウイチ 8+1、成功 1→0
アイラ「……でも対話判定は失敗するのね」
コウイチ「まぁいいじゃないですか。発狂もしてませんし」
ノゾミ「それで、この後は一体どうなるの?」
NC「君たちは足跡の先にあるものがなんなのかを確かめるべく、旅を始めることになるだろう。その先に一体何が待ち受けているのか。それはまた、別の機会に語るとしよう。今回のセッションはこれで終了だ!」
アイラ「よーし!」
ナギ「っしゃあ!」
ノゾミ「面白かったね、広瀬くん!」
コウイチ「そうだね、先輩!」
龍介「さてと。NCとしての役割は終わったけど最後に寵愛点を渡さないとね。今回は全員カルマを全て達成したから……一人16点だね。これを消費してドールを強化したり修復したりしてみてくれ」
アイラ「さーて、どれを強化しようかしらね……」
コウイチ「よかったー、はらわたの修復ができるよ……」
寵愛点の消費
アイラ:助言獲得、ノゾミへの信頼を嫌悪に。(残り4)
コウイチ:庇う獲得、はらわた修復、ナギへの信頼を恋心に。(残り0)
ナギ:スコープ獲得、ノゾミへの依存を恋心に、ナギへの友情を恋心に。(残り2)
ノゾミ:有刺鉄線獲得、アイラへの独占を恋心に(残り4)
龍介「これで今回のネクロニカはおしまい!みんな、お疲れ様!」
ぼっち侵略のネクロニカ ~エピローグへ続く~