ぼっちQ&A!~小川麻衣子作品感想ブログ~

『ひとりぼっちの地球侵略』や『魚の見る夢』等、漫画家の小川麻衣子先生の作品について感想を綴ったブログです。

ぼっち侵略のネクロニカ ~Aパートその2~

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NC「そこには大きな金属の扉があった。録音された放送と機械音は、この扉の向こうから聞こえてくる。扉はそれなりの重量があるものの鍵はかかっていない。アンデッドとなった今の君たちならば開けるのに別段苦労もしないだろう」

ナギ「よっしゃ、ならさっさと開けてしまおう!」

NC「ただし」

ナギ「へ?」

NC「その手前に、今までとは明らかに違う扉がある。『工場長』と書かれたプレートがかかっている、押せば外れてしまいそうな脆い木製の扉だ。周りの床には黒い染みが幾つも残っている。よく見れば、扉は無理に押し開かれ、金具がねじれてしまっている。外れた扉を後から立てかけているようだ」

コウイチ「かなり詳細な解説が入りましたけど、これって更に調べる必要あるんですかね……」

ノゾミ「そもそもどっちの扉に先に入るべきなのかしら。金属?木?」

ナギ「これは工場長だろー!めんどくさいからさっさと開けるぜ!」

アイラ「だからやめろー!」

ナギ「一人でずいずい先に進んでって工場長の扉を開ける!あ、ついでに扉についてもう少し調べられない?」

NC「扉はずらすだけで簡単に開く。扉についてもう少し調べたいなら行動判定で振ってみてくれ。こぶしやめを使用してもいい」

ナギ「アイラさんの二の舞にはなりたくないから普通に振る!」

 

行動判定→10、成功

 

ナギ「よっしゃあ!」

NC「では、ナギはこの黒い染みが血痕であること、また扉は凄まじい力で内側から押し開かれたことが分かる」

ナギ「え、内側から?」

アイラ「これは中に敵がいるわね……」

ノゾミ「ナギくん、安らかに……」

NC「そんなことはないな。ナギが入った部屋には敵や罠の類は一切なく、その気配も感じ取れない。部屋には執務机とソファ、応接机がある。床には絨毯が引かれている。壁は分厚く、工場の騒音を完全に遮断できるほどだ。ここはかつては調度品に囲まれた豪奢な一室だったはずだ」

ナギ「うわー、セレブっぽい」

アイラ「はん、セレブは工場なんかに住まないわよ。というか今工場って言ったわよね。ここ工場なんだ」

NC「しかし、今や部屋は埃まみれ、壁紙や絨毯にはドス黒い染みがいくつもついている。そして床には数丁の拳銃が、執務机には黒く汚れた一冊の分厚い日誌がある」

ナギ「ともかく、ここには敵はいないんだな?ならみんなを呼ぼう。おいみんな!ここは安全だ!入ってもいいぞ!」

アイラ「はぁ、とため息交じりに部屋に入るわ」

コウイチ「待ってよー、と言いながら続きます」

ノゾミ「私も入るわ」

NC「あ、入ったの?」

アイラ「?」

NC「ナギは今部屋の様子までは伝えなかったよね?」

ナギ「うん」

NC「じゃあアイラノゾミコウイチの3人で行動判定」

アイラ「えーーー!?」

ノゾミ「アイラちゃん、これどうなるの?」

アイラ「これは多分マズいわ!失敗したら狂気判定になるんだわ!」

コウイチ「あわわわわ」

NC「さ、どうぞ」

 

行動判定

アイラ→3失敗
コウイチ→1大失敗
ノゾミ→9成功

 

アイラ「や、ヤバい……今狂気判定に失敗したら発狂確定……」

NC「では……ノゾミは、」

ノゾミ「え、私?」

NC「ノゾミは、先ほどの扉、そしてこの部屋の黒い汚れが全て血であることに気付き、衝撃を受けてしまった。狂気判定だ!」

ノゾミ「えー!私だけー!?」

アイラ「成功したらアウトだったのね……命拾いしたわ……」

 

ノゾミ狂気判定
ノゾミ→4失敗。アイラへの独占2→3

 

ノゾミ「あ、あぁ……うわぁあああああ……」

アイラ「さっきの対話判定で成功しててよかったわね。あ、私たちには伝えないでよ。狂気判定したくないから」

ノゾミ「うん……」

コウイチ「先輩、気を落とさないで……。どうします?これから」

アイラ「敵がいない。そしてこれだけの描写の多さ。つまりはここを探索しろってことよね。あっちの扉に入る前に。」

ナギ「お、じゃあまずは……」

アイラ「ストップ!あんたのせいで色々大変なんだから一人でなんでもやろうとしないの!ここは全員で見て回るべきよ」

ナギ「お、おう……じゃあ、どうする?まずは拳銃みたいんだけど。俺銃使えるし」

アイラ「まぁそれでいいわ……ただし全員で調べるのよ」

NC「床の拳銃は、アンデッドにはダメージを与えることのできない小口径のものだ。銃弾も入っているが、仮にドール同士で撃ちあってもダメージは与えられないだろう。戦闘で使用しても何の効果もないものだ」

ナギ「じゃあなんで置いてあるんだ……まぁいいや、一つ持ってこ。バスケットに突っ込んでおく」

アイラ「執務机は?日誌が置いてあるんでしょう?読めるの?」

NC「行動判定で成功すれば読める。たからものが本だったり、知識に関する記憶のカケラがあれば判定に使用できるね」

アイラ「じゃあこれ、全員で読みましょ。ノゾミ、あんたたからもの本だったでしょ。使いなさいよ」

ノゾミ「えー……でも大失敗したら損傷するんでしょ?いやだなー……」

アイラ「そんな簡単に10分の1を何度も引かないわよ!ここの情報は全員しっておくべきものよ、きっと!」

ノゾミ「分かった……」

ナギ「なぁ、俺記憶のカケラ『物語』だけどこれって使用できないの?」

NC「お、それは使用していいぞ」

ナギ「これなら損傷もしないもんな使わせてもらうぜ!」

NC「ではダイスロール、どうぞ」

 

行動判定。
アイラ→6成功
コウイチ→6成功
ナギ記憶のカケラ「物語」を使用→5,6成功
ノゾミたからもの使用→6,9成功

 

コウイチ「やった!全員成功だ!」

NC「では、日誌の内容は以下の通りだ。前半は「戦争に対して勝利する」「兵器開発が順調に進んでいる」といった内容が事務的に書かれているな。この工場で開発されていたのは『ゴライアズ』という名称の巨大アンデッド兵器だったようだ。日記で核戦争が開始されたことが記されるとほどなく最後のページに至る。その内容は次のようなものだ。

 「全面核戦争が発生。敵国の愚かしさは救い難い。だが核に全てを焼かれようとも勝利は我々のものだ。わが軍が勝利を掴むのだ。現時刻をもって、当工場に青酸ガスを散布。同時にナノマシンによるアンデッド化処理を行う。『ゴライアズ』は生産され続けるだろう我ら管理職は勝利に先駆けこれより自決する!すぐにナノマシンが我らを再び立ち上がらせるだろう。祖国の勝利に万歳!」

PL全員「…………」

NC「というわけで、日誌の内容を読み解けた全員は狂気判定だ!」

 

ぼっち侵略のネクロニカ ~Aパートその3に続く~

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