ぼっちQ&A!~ひとりぼっちの地球侵略感想ブログ~

月刊少年サンデー『ゲッサン』にて好評連載中の漫画『ひとりぼっちの地球侵略』について、徒然なるままに感想を書いていくブログです。

時緒、かける少女

時緒、かける少女(6)

(6) 「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」 右手を揺らされる感触で時緒は目を覚ました。 「あ……」 目の前に、座り込んで寝ていたらしい自分に呼びかける妹がいる。 「お姉ちゃんやっと起きたー。どうしたの、なんでここで寝てるの?」 「え……?」 どうやら二人の…

時緒、かける少女(5)

(5) 「どうして逃げたの、お姉ちゃん」 私は最初と同じ真っ暗闇の中に立っていた。 目の前に、小さな大鳥先輩がいる。 小さな女の子とは思えないような恐ろしい、憤怒の表情だ。 「逃げなければあそこにいられたのに! 大鳥希よりも先に広瀬岬一が欲しく…

時緒、かける少女(4)

(4) 入学式の朝ほど、期待と不安が入り混じる日はない。 私はその気持ちを言葉に変えて、岬一くんと共有し続けた。 その時間は短いようでとても長くて。 もう岬一くんに追いついたというのに、私はまだ走っているような心地だった。 正門が見えてくる。 …

時緒、かける少女(3)

(3) 4月。初めて着る高校の制服は、まだ固くて少し動き辛かった。 入学式の青箱高校は離れていてもすぐ分かるほど満開の桜に包まれている。 私は走っている。 他の新入生を追い越していく。 舞っていく桜の花びらを更に散らすように、風を切る。 私は走…

時緒、かける少女(2)

(2) 時緒たち3人はお祭り初日を早めに切り上げた。下の二人が疲れてしまったからだ。普段ならまだまだ頑張れる筈だが、人ごみで体力を消耗したようだった。 「ふぅ……」 着物を綺麗に片づけ、一息つく。お祭りはまだまだ長く続くが、妹達と3人で動けるのは…

時緒、かける少女(1)

※注意!本記事は二次創作の性質上『ひとりぼっちの地球侵略』8巻までの既読が必要となります。ご注意ください。 古賀時緒の松横市祭りは、妹達のお守りから始まった。 弟と妹のことが嫌いなわけではない。二人ともちょっぴり強情ながらも言うことは聞いてく…